運動をするにあたっての目的
コーディネーショントレーニングを通して、身体、脳、さらには精神(心)に刺激を与えてそれぞれの能力の活性化と向上を育む。
コーディネーションの概念
一般的に言われるコーディネーショントレーニングとは、運動の技能、技術などの制御、調整能力=いわゆる「運動神経の良さ」、あるいはスポーツにおけるスキルアップトレーニングの総称として用いれらます。
一般的な意味での「協応」となりますが、ここでいうコーディネーション(Co-ordination)は単に「動くこと」にとどまらず、感性、知性の発達にもつながる能力向上を目指しています。
コーディネーションが「協応」ならば、コーディネーションはその協応を支える「協応の仕方」に目を向けたトレーニングとなります。
言い換えるならば、「できるまでやる」のではなく「やろうとしている」ことが重要であり、「刺激を与えること」によって自らの潜在的能力を動かし、自らの「動き」を組み立てていくためのトレーナニングです。
自らが考えて行動することにより、そこで感じる達成感や喜び、出来ない悔しさやチャレンジ精神など、子供達がより前向きに・より意欲的に取り組む姿勢やその心の成長を促進させるトレーニングとなります。
段階的コオーディネーション運動
=あらゆる運動能力の基礎となる。その中でも重要な体幹平衡能力と感覚統合の能力の総合的な発揮が多くの運動能力の発達を促す
「くの字運動」・「Sの字運動」・「アニマルウォーク」‥など
=外部環境と自らの身体の状況、さらには「精神」の状況さえも把握する能力であり、同時にこれらに対応する適切な反応を引き出す
「ボール手渡し」・「3点キャッチ」・「ボール投げキャッチ」‥など
=「時間」と「空間」を統合した能力で、適切な時点で、適切な範囲方向性を持って行動する
「手足のタップ」・「反応運動」・「ラインリズム運動」(運動会でお披露目?)‥など
=柔軟で自由度に満ちた創造的な動きができる
「スラロームラン」・「コミュニケーティブムーブメント」‥など
以上3つの段階、4つの能力群を取り入れたトレーニングとなります。
全ての能力群は連動した能力として発揮されますので、各段階と能力群を組み合わせた年間カリキュラムで進めます。
ここで大切なことは、コオーディネーショントレーニングによる「どのような刺激を受けるのか」が最も重要ポイントで、「運動神経の発達」はもちろんのこと、思考や情動性などに関係する脳神経系の刺激と発達を共有することにより、考え行動するといった、様々な生活改善に向けた行動変容にもつながる内容となっています。